1. HOME
2. 人材確保促進事業
3. 職場環境改善マニュアル
4. 職場の安全

職場環境改善マニュアル　平成20年12月

職場の安全

会社において、労働災害が発生すれば、社員によって不幸であるばかりでなく、会社にとっても大きな損害になります。

したがって会社においては、安全管理を重要な課題として位置づけて的確な対策を推進することが必要になります。

安全管理の進め方

	機械・設備の安全化 不慣れな人が作業をしても災害が発生しないように安全化された機械、設備等を設置することが必要になります。
	安全な作業方法の確立 災害は、人と物との異常な接触ですから、災害を起こさないためには安全な作業を行うことが何より大切になります。 「主な作業の危険予防対策」「職場の安全を図るための作業チェックリスト」を活用して、労働災害の発生予防に努めましょう。
	安全点検の実施 いかに安全な設備を設置しても、それが日々正しく維持され保全されていなければ、むしろ大きな危険を招くことになります。このためにも、定期的な安全点検を行い、安全の確保に努める必要があります。
	５Ｓの励行 ５Ｓは、安全の大前提であると同時に、作業の能率を高めるという意味があります。５Ｓを励行し、いつもきれいな職場環境を心がけましょう。

主な作業の危険予防対策

アーク溶接作業

危険の所在	補助作業者が遮光用保護具を着用していないため、溶接火花で目を痛める。 溶接機のコードが損傷しているため、溶接作業者が感電する。 補助作業者の手袋が破れているため、パイブに流れた電流で感電する。 電源側のコードが水たまりを構切っているため、水たまりに漏電し、作業者が水たまりに足を入れると感電する。 溶接ヒュームを吸い込む。
防止対策	補助作業者も遮光用保護具を着用する。 作業前に機器を点検し、損傷のあるものは新品と取り換える。 保護手袋などは破れや穴のないものを使用する。 コードを水たまりに通さないようにする 水たまりは作業前に処理しておく。 できる限り、近い電源から電気を取る。 十分に換気を行う。 必要に応じて、防じんマスクを着用する

ガス溶接作業

危険の所在	溶接装置にガスの種類が表示されていないため、取り扱い方法を間違えてガス爆発を起こす。 溶接の火花がアセチレンガス発生器室に飛び散り、火災や爆発を起こす。 アセチレンガス発生器の近くで喫煙しているため、ガスが漏れていると引火して爆発を起こす。 溶接作業者が素手で作業を行っているため、溶接の火花で火傷を負う。
防止対策	溶接装置には、ガスの種類を表示する。 発生器の種類や形式などを表示する。 アセチレン溶接装置には、吹管ごとに安全器を備えつける。 発生器から5ｍ以内、発生器室から3ｍ以内では、溶接作業や火気の使用、喫煙を禁止する。 アセチレン溶接装置の設置場所には、消化設備を設置する。 保護手袋など、必要な保護具を着用する。

吹きつけ塗装作業

危険の所在	スプレーガンのホースが床上に長く伸びているため、足がからまって転倒する。 簡易なマスクを使用しているため、有機溶剤中毒になる。 破れた手袋を使用しているため、スプレーの圧力で皮膚を痛める。
防止対策	スプレーガンのホースは、足にからまないようにする。 局所排気装置を設置する。 全体換気装置を設置し、有機ガス用防毒マスクを着用する。 破れた手袋は新品と交換する。

危険物の保管

危険の所在	炎天下にガソリンを放置しておくと、ドラム缶が熱せられて内部の温度が上昇し、引火して爆発する。 ドラム缶の栓が完全に締められていない場合、気化し、煙草を吸っている作業者が接近したときに引火して爆発する。 ドラム缶に「危険物」などの表示がないため、煙草を吸っている作業者などが不用意に接近する。
防止対策	危険物は確実に危険物貯蔵庫などに保管し、放置しておかないようにする（休憩時間にかかる場合、その前に危険物貯蔵庫などに収納しておく）。 危険物入りのドラム缶には、「ガソリン」「危険物」「火気厳禁」などの事項を明確に表示する。 ドラム缶の栓は確実に締める。 危険物の付近では、煙草を吸ったり、火気を取り扱ったりしないようにする。

職場の安全を図るための作業チェックリスト

※PDFファイル(9ページ｜4MB)

人材確保促進事業

• 
• 
• 
• 
• 
• 
•